1. 基礎
光と色の三原色
RGBは光の三原色(加法混色)(加算レイヤー)
CMYは色の三原色(減法混色)(乗算レイヤー)
C: 1-R, M: 1-G, Y: 1-B
光源色と物体色
HSVは光源色
HSLは物体色
2. 色彩
PCCS
カラーサークルをHLS空間にすればPCCSの概念をほぼそのまま使える*1
目の錯覚
ofo.jp www.psy.ritsumei.ac.jp www.youtube.com
レイヤー合成
dentakumanga.com compojigoku.blog.fc2.com
3. 物理
光度は放射強度に似ているが、光源のスペクトル中の全ての波長の寄与を単純に合計するのではなく、それぞれの波長について標準的な比視感度(異なる波長に対する人間の目の感度のモデル)によって重みづけする
明るい場所に順応したときに、ヒトの目が最大感度となる波長での感じる強さを "1" として、他の波長の明るさを感じる度合いをその比となるよう、1以下の数で表したものである。
明るい所では555nm(ナノメートル)付近の光を最も強く感じ、暗いところでは507nm付近の光を最も強く感じるとされる。
輝度と明るさ
輝度(Luminance): 光源の明るさを表す心理物理量(cd/m2)
心理物理量といわれているのは,cd自体が比視感度によって重みづけされた値のため.
明るさ(Lightness): 見た目の明るさのこと.物理量ではない.
関数の値なので,色空間が異なれば(関数も変わるので)値が変わる.
例えばHSLのL,HSVのV,CIEL*C*h*のL*,これらの明るさの値は異なる.
HSVやHLSにおけるカラーサークル上の輝度(CIEXYZのY)
クリスタの色相レイヤー等を用いたグレースケールは,CIEXYZのYを表している
CIEXYZ色空間は,均等な空間ではないので,1と3の差と7と9の差が同じではないということが起こる
より均等な空間なのがCIEL*a*b*やCIEL*u*v*
CIEL*C*h*(ab)のL*の値
R: 54.2 G: 87.8 B: 29.5
C: 90.6 M: 60.2 Y: 97.6
XYZの1と3の差はL*C*h*では24.7,7と9の差は7になっているのがわかる
4. リニアとガンマ
5. 色空間
色空間の関係
sRGB(ガンマ)
sRGB(リニア) <=> XYZ <=> L*a*b* <=> L*C*h*
sRGB色空間
sRGBはデフォでガンマ補正がかかってる(スクリーン上で自然な明るさに見えるようにするため)
よってsRGBからXYZへ変換する際は,sRGBをリニアにしてから行う必要がある
XYZ色空間
第29回 色の客観的な表現と伝達 (その3)|CCS:シーシーエス株式会社
xy色度図はX + Y + Z = 1とすることで得られる.(Z = 1 - X - Yと表せるためZが消える)
CIELAB色空間(L*a*b*色空間)
基準の白色点から求められる
白色点には主にD65とD50がある(6500Kや5000Kの光を元にしてる)
sRGBの白色点はD65(世の中のディスプレイほぼD65ということ)
XYZ空間から単純な式で変換できるが、XYZよりも知覚的に均等になっている。「知覚的に均等」とは、色の値が同じだけ変化したとき、人間がそれを見たときに感じられる変化も等しいことを意味する。
- 色の数値化には、表色系を使用します。1-楽しく学べる知恵袋 | コニカミノルタ
- 色を科学する その⑪ 均等色空間と色差<後編> CIE 1976 L*a*b*とL*u*v*|[色彩工学/カラーサイエンス]YoshiColor
CIELCh色空間
- Accessible Palette: stop using HSL for color systems | Wildbit
- HSL / HSV より人間に寄り添った色表現 CIE L*C*h を使いたい - Qiita
色空間の変換行列
sRGB(リニア) <=> XYZ
XYZ <=> L*a*b*
L*a*b* <=> L*C*h*
RGB値について
RGB値を用いているのは,主にsRGB色空間とAdobeRGB色空間の2種類
RGB値は,色空間の広さに対する相対的な数値を表す
よって色空間が変われば同じ値でも違う色になる.(sRGBからAdobe RGBや,その逆)
RGB値を見る時は,それがsRGBかAdobeRGBか常に把握しておくこと
その他
*1:HLS自体が比視感度を考慮していないので,Hueを回すだけだと輝度が異なるように見える.HLSにおける色ごとの輝度も考慮するといい